内科
内科疾患は非常に多岐に渡ります。日常よく見かけられる疾患としては、高血圧、糖尿病、肝炎、アレルギー疾患(気管支喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎)高血圧症、腎炎、脳梗塞、認知症、慢性肝炎、胃潰瘍、胃癌、大腸炎、大腸癌、内分泌疾患などがありますが、全てに渡って広く深く診療しています。現在注目されているのは下記の疾患です。
【生活習慣病】
生活習慣病とは食生活、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣(ライフスタイル)が、その発症や進行に大きく関与する慢性病気のことで、これまで「成人病」と呼ばれていました。
親から受け継いだ体質(遺伝)などでなりやすい人もいますが、生活習慣を見直すことによって予防できる部分も大きいのです。
高血圧、糖尿病、脳梗塞、高脂血症、狭心症、心筋梗塞などいずれも血管の病気(動脈硬化)により閉塞〜虚血により臓器の機能不全、停止が起こることになります。
血管閉塞とはあまり関連ないものとして慢性閉塞肺疾患(原因の多くはタバコ)、アルコール性肝障害があります。
【高血圧症】
血圧が高ければ高いほど血管にストレスをかけ、動脈硬化を促進し、閉塞〜虚血により臓器の機能不全、停止が起こることが知られています。血圧として2004年日本高血圧学会は、収縮期130mmHgかつ拡張期85mmHg以下を提唱しています。さらに高圧目標として下記の値を提唱しています。
高圧目標
年代 |
収縮期 |
拡張期 |
高齢者 |
140mmHg |
90mmHg |
若者・中年者 |
130mmHg |
85mmHg |
糖尿病・腎障害患者 |
130mmHg |
80mmHg |
血圧は日常かなり変動します。精神的に緊張すれば上がるし、運動中は上昇するし睡眠時はかなり下降します。そして早朝、覚醒とともに上昇し、ほぼ30分以内に100~130mmHgに落ち着いてきます。早朝に血圧上昇する人は臓器障害が多いといわれています(早朝高血圧)。血圧計をお持ちの方は、早朝覚醒後15分以内に測定してみましょう。
(通常行動で一日のうち、最も高いと推定されます。)
血圧 |
収縮期 |
拡張期 |
家庭血圧 |
135mmHg |
85mmHG |
24時間自由行動下 135mmHg/80mmHg
【花粉症】
花粉症とはアレルギーに分類される疾患の一つ。植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされ、発作性反復性のくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどの一連の症状が特徴的な症候。枯草熱(こそうねつ)とも言われる。日本の場合はスギ花粉が抗原となる場合が多い。
くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどはアレルギー性鼻炎(鼻アレルギー)の症状であり、花粉の飛散期に一致して症状が起こるため、季節性アレルギー性鼻炎(対:通年性アレルギー性鼻炎)に分類され、その代表的なものとなっている。目のかゆみや流涙などはアレルギー性鼻炎の症状であり、鼻炎同様に季節性アレルギー性粘膜炎に分類される。広義には花粉によるアレルギー症状全てを指すこともあるが、一般的には上記のように鼻及び目の症状を主訴とするものを指す。また狭義には鼻症状のみを指し、目症状は結膜花粉症(または花粉性結膜炎)、皮膚症状は花粉症 皮膚炎 または花粉皮膚炎)、喘息の症状は花粉喘息、喉の不快感などの症状はアレルギー性咽頭炎などと別に呼ぶことがある。
花粉症の症状の治癒と予防関しては、臨床上の観察において、アレルゲン免疫療法(減感作療法)以外の治療では治癒や予防は期待できず、現在は花粉やダニの舌下免疫療法が開発されています。
小児科
小児科ワクチンについてのお知らせ
【予防接種の種類】
当院では、二種混合、四種混合、はしか(麻疹)、風疹、MR(麻疹・風疹混合)、おたふくかぜ、BCG、水ぼうそう、インフルエンザ、日本脳炎、摂取可能です。
(ただし市町村によっては有料となる場合もございますのでご確認ください)
※MR(麻疹・風疹混合)ワクチンの接種要項が平成18年4月1日より変わります。麻疹ワクチン単独、風疹ワクチン単独での摂取していたものがMRワクチン(麻疹・風疹混合)として2回接種となります。
2歳までに1回(2期)
5歳以上7歳未満、小学校就学始期の1年前まで(1期)
小児科受診の患者さまへ
当院では、小児科用オリジナルお薬手帳を配布しています。
ご希望の患者さまは受付けまでお申し出下さいませ。
リハビリテーション科
平川内科クリニックでは電気治療を行っています。
ローラーベッド |
ベッド型マッサージ器です。
身体全体の筋肉をもみほぐします。 |
ホットパック |
痛む部分を振動と共に温めます。 |
レーザー治療器 |
痛みに対する痛みの治療です。
痛みの部分を和らげます。 |
マイクロ治療器 |
深部まで温めて血行を良くします。 |
SSP |
電流を通して筋肉の緊張をとります。 |
エアーマッサージャー |
血行を促進し、疲労回復、空気の力で脚全体を優しくもみほぐします。 |
内分泌・代謝内科
【糖尿病】
過食、飽食、グルメ、モータリゼーション、運動不足などの時代背景のもとに生活習慣病の一つである糖尿病は患者数45年前にはわずか10万人であったのが今では約70倍にも増加し、2014年には720万人となっています。
糖尿病は全世界的に増加していますが欧米化した食生活習慣では農耕民族の日本人は欧米人に比し糖尿病になりやすいといわれています。どのような人が糖尿病になりやすいか遺伝子レベルでも明らかになってくるでしょうがいずれにしても体質だけではなく糖尿病発症には過食、肥満、運動不足など日常の生活習慣が大きく関与しています。
現在自動車、コンピューターの普及、IT革命など日常生活での利便性は進んで我々の生活習慣はますますカロリー消費は少なくなる方向に向かっています。食習慣は糖尿病の少なかった昭和20〜30年代には後戻りできないでしょう。厚生省は糖尿病など疾病予防のため”健康日本21”(参照:厚生省ホームページ)を1000万人(生活習慣改善がなければ1080万人になると推計)までに抑えるとしています。
糖尿病予防には適正体重(標準体重=身長×身長×22または20歳代前半の体重)を常に意識し肥満を避け、歩行(目標値:男性 6,700歩、女性 5,900歩 一日当たり平均歩数で1,300歩、歩行時間で15分、歩行距離で650〜800m程度の増加に相当)を始めとした日常運動習慣を心がけることが予防の第一歩であり基本です。
【栄養指導】
管理栄養士の一言
食べることは人生最大の楽しみの一つですが、しかし朝食抜き、脂肪の取りすぎ、塩分やカロリー過剰と食生活は乱れている昨今、生活習慣病を予防し、健康で若さを保つために「食」問題について栄養相談を開設しています。
管理栄養士 森植恵子 先生(栄養指導担当)
毎月第2土曜日
★夏バテしない食生活の取り方★
- 水分の取り方
のどの渇き … 冷たい水分
体内の水分補給には … 体温程度の水・麦茶
水分の補給に避けたい飲み物 … カフェインが多いもの(緑茶・コーヒー・紅茶・ビール) 利尿作用があるので控える。
- カリウムを多く含む食品について
食品名 1食料・含有量
トマトジュース 1缶/507mg
サツマイモ 100g/460mg
干しヒジキ 10g/440mg
シュンギク 60g/366mg
きゅうりぬか漬け 50g/305mg
枝豆 50g/345mg
メロン 100g/340mg
- クエン酸をお勧めしたい方
披露しやすい
運動量が多い
肩こり
体調不良、筋肉痛になりやすい人
- 夏バテを防ぐ献立
ゴマだれそうめん
かぼちゃと小豆のいとこ煮
枝豆
酢を加えたゴマだれはカリウムが多く、さっぱりした味で食欲が出ます。
オススメレシピ
桜餅(1人分93kcal)
材料(4人分)
小麦粉 20g
白玉粉 16g
砂糖 12g
水 60g
食紅 少々
つぶあん 80g
桜の葉 4枚
作り方
- 白玉粉に水を入れて溶かす
- ボウルにふるって小麦粉、砂糖をいれて、1を加えて混ぜる
- 好みで2に食紅をごく少量入れる
- フライパンを熱して油を入れて、余分な油をペーパータオルでふきとる
- 4に3の4分の1量を長めの楕円に流して、両面を焼く。残りも同様に焼く
- 5に粒あんをのせてくるりと巻き、桜の葉でくるむ
低甘味量を使ったデザート 抹茶かん Oカロリー
抹茶 2g
水 少々
パルスィート 60g
粉寒天 1.5
水 150cc
- 水で抹茶を溶かし、パルスィートを加える
- 水に粉寒天を加えて火にかけて溶かす
- 2の粗熱がとれたら1をよく混ぜ合わせ、水でぬらした流し型に流し入れて、冷蔵庫で冷やし固める。
「砂糖、塩分制限のちらし寿司」
海の幸、山の幸をふんだんに使い、彩りよく飾る岡山の郷土料理”祭寿司(まつりずし)”は、全国的にも有名です。お 寿司は砂糖、塩をよく使用する料理で、今回は塩、砂糖の調味料を控えたお寿司を作ってみました。
エネルギー 塩分
外食でのお寿司 500〜600kcal 4.5g
オススメのお寿司 468kcal 2.8g
造り方について、塩、砂糖の料に注意していただければよいです。
◆ちらし寿司(一人前)
米 75g
酢 13
砂糖 4
塩 0.7
たこ 20g
穴子 15g
鮪 10g
海老 20g
卵 20g
塩 0.1g
油 1g
砂糖 2g
れんこん 10g
酢 4g
砂糖 1g
いんげん 8g
筍 10g
人参 10g
かんぴょう 2g
ごぼう 10g
だし汁 45cc
マービー 8g
しょうゆ 8g
みりん 2g
塩 0.5g
食材の切り方や料理手順は今まで通りで、一度挑戦してみませんか?
消化器科
【慢性肝炎】
慢性肝炎にはウイルス性と自己免疫性の肝炎があります。慢性肝炎のほとんどはウイルス肝炎です。肝炎ウイルス
(肝細胞内で増殖)にはA型からG型まで6種類のウイルスがあります。
A型肝炎は経口感染(よくいわれているのは牡蠣などの摂取での感染ですが今はまれです)慢性化することはまれで一般に問題となるのは慢性化を引き起こすB型とC型です。
この内B型ウイルスは感染力は強力ですが1963年Blumbergがオーストラリア原住民の血液中にウイルスを発見して以来急速に研究が進み現在日本では輸血での肝炎ウイルスチェックと出産に伴う母j児間感染後の子供への治療により激減しています。
現在肝炎の多くはC型肝炎です。血液中での発見は1989年でした。カイロン社の研究グループが米国CDCの研究者らとともに同定しました。血液を介して感染しますがウイルス発見が遅れたため輸血などでのチェックがなされず現在慢性肝炎のウイルスチェック以前に感染したものと思われます。現在感染すればインターフェロン治療によりほとんど慢性化することなく完治します。
一般にウイルスに感染すると抗体ができ病気は慢性化することなく完治しますがC型肝炎ウイルスでは抗体ができてもウイルスは肝細胞内で排除されることなく、生き続けるのです。
時の経過とともにウイルスは肝細胞内で増殖しやがて肝細胞表面に出現しその結果患者さまの免疫系に認識され肝細胞破壊(肝炎発症)が起こるのです。
しかし幹細胞内にひそんでいるウイルスは消滅することなく肝細胞の新生再生が存在する限り、持続的な感染が続くのです(慢性肝炎となり肝硬変そして肝癌発症))。肝炎治療に関してはインターフェロン投与が行われましたが現在、ウイルスの再生増殖を100%近く阻止する経口内服薬の開発があり、副作用もほとんどなく肝炎治療は新たな時代を迎えたと思われます。
当院院長は倉敷中央病院の開放病床登録医です
適切で効果的な医療が効率よく行われる仕組みを
「病診連携」といいます。
病院を受診する際は、受診日を伝え紹介状を持参しましょう。 |